アイデアと道

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また気づきがあったので、ここで。

一つは目は、今自分が修行が足らなかった事を反省しているスキル、『人に伝えたいこと』を『ちゃんと伝える』ことの難しさについて。
二つ目は、このブログにもご登場頂いている不屈のイノベーション翁・三輪晴治氏の新しい挑戦についてです。

8月29日のフィナンシャル・タイムズの記事です。

「沈黙のパンデミック」:抗菌薬耐性問題の困難さ
抗菌薬耐性は多くの命を奪っており、今後も悪化するとされる。しかし、製薬会社は問題に取り組む意欲が乏しい。研究者たちは新たな抗生物質を見つけるためにAIを活用している。一方で、新薬の開発や市場投入には多くの障壁がある。
抗菌薬耐性(AMR)は大きな脅威であり、2019年だけでも126万人が死亡した。医療の基盤が崩れれば、がん治療や手術も難しくなる。研究者たちは、新しい抗生物質の発見や投入に取り組んでいるが、製薬業界と政府の投資不足が深刻な課題となっている。

この記事、大体分かりますが、ちょいちょい分からない。
こう言う時に戦友が居ると、ひょんなことから予期せぬ教えがあります。
知識を得るのに、広めて行くか深めて行くかの分かれ道はあるものの、これはアンテナを広げる作業と言いますか。。。
もちろん、手伝って頂く戦友にも得て欲しいものがある意図は私なりに有していますが、それが何かは『出来るだけ』答えは明かさないようにもしています。
戦友がまだ経験が浅ければ尚更。

深く考えて欲しい。

今回は東京薬科大学出身のSさんに手伝って頂きました。お薬からナノテクからウマ娘までの万能型です。

2019年の疾病(新型コロナウィルス)の死者が世界で126万人、このウィルスはニュースでもよく取り上げられていた通り、弱毒(宿主の中で増幅サイクルが多い=変異確率が高い)で変異(耐性菌化が早い)が早く、菌とワクチン(治療薬)開発のいたちごっこであったことが記憶に新しいかと思います。
新しいウィルスが発生し、その感染制御が出来なかった際、人類史に残るような淘汰が起こります、(ぺスト、インフルエンザ、天然痘、エボラ出血熱など…)
しかし、昨今の技術革新は目覚ましくスーパー耐性菌として有名な「アシネトバクター・バウマニ」を殺せる化合物(抗生物質)を AI によるシミュレーションにより 1 時間半で、数種の候補を発見し細菌の抑制まで確認されました。
これは10年ほど前に、新薬を作るのに10年と1000億円がかかるといわれていることからすれば画期的であるなと感じます。
(もちろんマウス試験→人間への適用でさらに時間とお金はかかりますが…)
技術としてあるものの、なぜ製薬会社が抗生物質を精力的に作っていないかといえば、新型コロナウィルスのように注目される感染症でなければ抗生物質は使用削減が言われている薬であり、「お金にならない」からです。
製薬会社が営利団体の民間企業である限りこれは解消されない問題であり、世界中でどの国も目を背け続けている問題です。
火が大きくなってから消火を始めるような新薬開発はきっと次のパンデミックの際にも行われるのではないかと思います。

とにかく彼女は私の専門外のことを分かりやすく説明してくれます。
時に「私の専門分野からの例えになりますが」と前置きし、自分の得意分野から測って私に理解出来るように、例えやエピソードを使ってくれます。
一般人の目線に合わせて、自分を下げて説明してくれる。
本当に頭の良い人しか出来ない『技』です。

如何に耐性のあるウイルスや菌が怖いか私にはイメージし易い。
また、ご自身の知見からの製薬のかかるコストとAIの『道具』としての素晴らしさ。
そして、この世の仕組みにおける問題点。
勉強になったなあ。

で、次は創薬においてもAIが素晴らしい道具であると言う事。

少し前に三輪さんに仕事上のアドバイスをいただいた時に、素材、特に金属の素材においてAIを同じような使い方をする事を新しいビジネスにしているとおっしゃていました。

この歳になってやっと色々なアイデアが浮かぶようにはなったのですが、それを体系化し、次への『To Do』に絞って問題の解決を図ることがなかなか上手くいかず、試行錯誤で修行中です。

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