時代が面白くなって来た。

当ページのリンクには広告が含まれています。

UnsplashClark Tibbsが撮影した写真

2022年の12月17日のFTの記事からの雑感。

Bottling the Sun’: is this a new dawn for fusion?
John Thornhill

「核融合反応で正味のエネルギーが生成されることは、科学的に傑出した
 成果を意味するだけでなく、環境破壊を引き起こす化石燃料産業を廃業
 に追い込むかもしれない.安価で環境に優しい豊かなエネルギーの可能性
 を開くものである。

 しかし、このニュースに過度の興奮を禁じ得ない理由もある。

 社会実装に少なくとも20年の開発と大規模な資本投入が必要である。
 
               (中略)

 英国原子力庁の前議長であるウォルター・マーシャル卿は、1980年代に 
 こう言っていた。

「核融合炉から、投入したのと同じだけのエネルギーが得られる時が来るだろう。

 核融合炉から、投入したエネルギーと同じだけのエネルギーが得られる時代が来るだろうし、

 投入したエネルギー以上のエネルギーが得られる時代も来るだろう。

 しかし、投入したのと同じだけの資金が出ることはないだろう」。
 

 しかし、その主張が間違いであることを証明しようと決意する起業家や 
 投資家はたくさんいる。

               (中略)

 人類は今、地球を守るためにあらゆる手段で目標を達成する必要がある
 のだ。」

ふむむ。

ここで思い出したのは、

2022年の11月23日 FT Martin Wolf の記事です。
経済学と実際のビジネスにおいての彼の言説で、化石燃料ビジネスについて

収益性の高いビジネスを止めることがどれほど難しいか、疑うのであれ 
 ば、麻薬禁止の歴史を見てみるとよい。

ほほう。
そう来たか、、、、

それでは我がナノサミットの科学者達はそれぞれの感性でどう思うのだろう。
ちと、聞いてみました。

ナノサミット株式会社 生え抜きのM博士。

「核融合の発生プロセスにおいて、核融合へのアプローチとして最も広く
 研究されている磁場閉じ込めは、巨大な磁石を使って重水素-三重水素の
 燃料を加熱しながら固定するものとあり、大変勉強になりました。
 この磁場(磁石の力が働く空間領域)の中で、核融合させることができ
 ることは、知らなかったので勉強になりました。また2030年代に核融
 合発電を実現すると約束された民間企業にも投資が殺到しているとのこ
 とでしたが、日本にもそういった流れが来るのか不安です。日本にとっ
 て核という言葉は拒否反応を示すものと思います。その核技術の有効性
 について議論もされないところ、外国の技術トレンドと逆行しているの
 はないかと不安になりました。」

最近めっきり声が力強くなってきたT君。

「原子力核融合エネルギーに関しましては、専門分野ではないため、判断
 が難しいです。現時点で、原発推進している方々は核融合エネルギーな
 どにつきましても肯定的だと思われますし、反原発の方々はどんなに核
 融合の研究が進歩しても否定的になると思われます。これにつきまして
 は、何十年もの研究の積み重ねを地道にアピールしていくしかないと思
 われます。」

なるほろ。

難しい問題を様々抱えてはいるものの、がっぷり四つで相対するに相応しいであろう
重い仕事ですね。

デカい仕事だからこそ、重厚なのでしょう。

これを背負っている人々に乾杯!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA



reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次