男は男に生まれて来るのではない。男になるのだ。②

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Image by Hans from Pixabay

仕事の関係で私の故郷に日帰りで行ってまいりました。
昔からの兄貴分で、地方議員を5期されてる方に相談も含めて面談時間を頂きました。
私の生来の軽薄さと傲慢さから、かなり失礼な言動が
多かった方なのに、気軽に、そして直ぐに面談を許していただけました。

私 「先生、大変ご無沙汰しております。」

先生「お久しぶりです。
   お待たせしてしまい申し訳ございません。」

私 「やめて下さいよw。
  私が子供の頃からのお付き合いではありませんか。
  早速のご報告とご相談ですが、、、、」

そして、仕事の話が一段落して前々からの質問を改めて先生にさせて頂きました。

私 「先生は何故ご出馬されたのですか?」

先生「うん。
   僕は大学のインターンとして熊谷弘先生の東京
   の会館の事務所にいたんだ。
   そして、就職活動が終わって大手ビールメーカ
   ーに内定を貰ったんだ。」

私 「あ、あのメーカーですか。
   凄い!」

先生「大学で国際関係を勉強していたから、ホップの
   仕入れとかを夢見ていたんだ。
   で、弘先生にそれを報告したらこう言ったんだ
   よ。
   
  『何だ、君、酒屋になるのか!?』
                       」

私 「・・・・・・」(父上は何を言っているんだ)

先生「弘先生は続けて、こうおっしゃられたんだ。
  
  『大志を抱け。
  これから政界は大荒れに荒れる。
  俺が週末に地元に連れて行ってやるから3年耐
  えてみろ。
  永田町の政治など虚像と分かる。』」

私 「。。。。。。」
   
先生「そうして、熊谷事務所に勤めて弘先生の地元で
   飛び込みのローラーだのをやっていたんだ。
   そして弘先生に逐次、報連相をしていた。
   弘先生には、これは県の仕事でこう言ったとこ
   ろを回って、こう言うボタンを押す。
   それは市の仕事だから、こうせねばならないっ
   といった『現場の仕事』を叩き込まれたん
   だ。」

私 「朧げながら、この事について、聞き齧っていた
  ことからの想像と全く違います。
  それでは先生のご子息の名前については?」

先生「あ、桜の季節に生まれた子だね。
   ほら、桜が咲いて綺麗なのは一瞬だろ?
   あいつには、そんな一瞬よりも桜の樹の幹のよ
   うに太く、しっかりと根を張ってくれって願いを込めて
   名付けたんだよ。」

無礼を承知で申しますと、先生見違えたなあ。
かっこいい。
『男子三日会わざれば刮目してみよ』とは当にこの事を言うのでしょう。

先生「みんなに草莽の志を持った侍が日本の地方にも
   いると伝えてよ。」

『男は男に生まれて来るのではない。男になるのだ。』か。。。。。

なるほどな。

刮目!!

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