サイエンスのすゝめ

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UnsplashIl Vagabiondoが撮影した写真

随時三輪先生から論文を頂いておりますが、今回のも流石は三輪先生となったので、社の方々に読んで頂きました。

今回は経理のHさんに要約をして頂きました。

Hさんにここまでの要約が出来るわけないと私は思っていたので、反省中です。

Hさん御免なさい。

貴女をみくびっておりました。。。

日本経済の再生の道:サイエンスのすすめ 三輪晴治著 要約

全体の流れは、日本の経済・産業の衰退について書かれており、衰退の原因は、アメリカの技術を安く改良した製品をアメリカに輸出したことで、アメリカを怒らせた事によるものである。
日本の再興には科学の追求が必要で、科学の追求には哲学心が重要であるが、日本人は哲学心がない。
日本は教育の根本から改革し、全く新しい科学の研究を長く続けられる、研究者が安心して研究できるような環境を作らなければならない事。

(1)1980年ころからアメリカの「グローバル化」により、アメリカの経済が衰退し、日本の産業も衰退していっており、IMD世界競争力ランキング(国の経済状況・政府効率性・ビジネス効率性・インフラの4大分類からなる)では、日本は63か国中34位と低迷している。
ここでいう「グローバル化」とは、世界全体の商品価格切り下げ競争により、ある一部だけが儲けて、多くは疲弊していくことを言っている。
また、「反グローバル化」とは鎖国をする事ではなく、魅力ある個性を持った商品を開し、適正な価格で世界と交易する事で国民全体が豊かで調和のとれた社会になる事。
日本は戦後、アメリカの技術を改良して安く作られた商品を大量にアメリカ市場に輸出したことで、アメリカからバッシングを受けて日本の産業が衰退した歴史がある。
これまでの資本主義社会における国々の発展には、イノベーションによる科学と技術を発展させることで大国になった歴史があり、このイノベーションによる科学と技術の発展には、それぞれの国が有能なユダヤ人を起用している。
ユダヤ人は歴史的な環境から科学の研究・技術の開発に優れた能力を持っているが、日本人はそういった環境がないので、イノベーション・技術革新が得意ではないかもしれない。

(2)日本経済はバブル崩壊以降GDP・国民一人当たりの所得・実質賃金の下落とともに、産業力のバロメーターである開業率も低迷している。
日本経済・産業の再興には、前人未到の科学を研究・開発し、日本発の新しい産業を創造する事が必要で、そうすれば、新しい産業に関連する多くのスタートアップ企業が生まれ、産業クラスターができる。

(3)日本がこれから豊かな国になるには、まったく新しい商品を開発し世界と交易する事。
それには、技術改良ではなく「科学」の追求が必要。
著者は、「科学」として生まれる「美しいもの」が優れているものと考えており、「科学」「美しいもの」の追求には哲学マインドが必要で、哲学の畑の中でしかこのような「科学」は生まれない。と書かれている。
哲学は、自然とは何か、その自然の中で人間が存在する意味は何か、という事を宇宙の中の一存在者として考えていくことであり、自然の摂理と法則を究明していくことに通じ、その意味では科学と深くかかわることになる。
資本主義経済社会では、発展のために「役立つもの」が必要になるが、最初から役立つものを研究するのではなく、この世の中の不思議なもの、これまでの常識では理解できないものの真理を深く探求していくと、奥深い真理が明らかになり、人間社会を大きく変え、社会に役立つものになる。
こうした思考には哲学の心:信条・人生観が必要。
しかし、日本人は、科学の基本にある精神(哲学)を学ぼうとせず、哲学心がない。
日本の教育の根本を改革しなければならない。

(4)アメリカのDARPA(アメリカ国防総省高等研究計画局)は、単に基礎研究を支援するという立場を遥かに超え、特定の分野及び方向にターゲットを絞って資源を投入し、新しい分野を切り開き、技術開発に関わる公的及び民間機構の相互交流・協力をアレンジし、さらに市場にのるところまで見届ける。
対して日本のNEDOは、スタートアップの新技術を取り上げることはあるが、2年~3年で開発に成功するプロジェクトしか取り上げない短期思考である。
これは日本政府の単年度主義からきている。
全く新しい技術の開発は、その開発プロセスと時間はあらかじめ決められるものではないので、日本政府の短期間での開発という条件が付くと、大きな技術開発プロジェクトは対象にならない。
科学の研究には、長い時間研究を続けられる環境を作らなければならない。

(5)日本は自分の文化・文明を持っているが、外来の文化を日本の文化、風土に合わせて造り変え、おおらかに受け入れた。
アメリカは、日本を反共産党勢力の拠点にしようと、日本に資本や産業技術を支援し、日本は、アメリカで学んだ情報を基に安い価格の商品を作り、アメリカに輸出し、日本の経済力を高めた。
そのためにアメリカの産業がおかしくなり、アメリカの貿易赤字が急速に拡大した。
これにアメリカは怒り、日本の製造業を解体し始めた。
日本がこれからやるべきことは、外国の技術を使った商品ではなく、日本自身で創造する科学の研究をして日本の創造した技術・商品を世に出さなければならない。

(6)「量子物理学」「量子力学」「素粒子物理学」は奥が深く、さらに奥深く究明の手を伸ばす必要があるとされており、これから日本がこれにさらに挑戦していかなければならないところである。
こうした分野の科学を、苦労して研究している日本の学者や研究者が、安心して研究できるような環境を日本政府が作らなければならない。
岸田首相は軽々しくChatGPTを使うと宣言したが、意図的に日本人を自分の頭で考えない人間にしようとており、やめるべきだ。

(7)『共産党宣言』を書いたカール・マルクスの言葉とともに、日本の資本家・経営者は、新しい技術商品を開発することに邁進する事が日本の再興になる。

ここでいう「グローバル化」とは、世界全体の商品価格切り下げ競争により、ある一部だけが儲けて、多くは疲弊していくことを言っている。

また、「反グローバル化」とは鎖国をする事ではなく、魅力ある個性を持った商品を開し、適正な価格で世界と交易する事で国民全体が豊かで調和のとれた社会になる事。

私の場合はここが上手くイメージがつきません。

なんとなくは分かるのですが。

ちゃんと理解を言語化出来ない。

修行不足だなあ。

次はピックアップしたい所感です。

もふもふ大好きHさん。

日本のこれまでの産業の歴史について

私のイメージでは、日本には技術があり(あった?)世界にも認められていたものと思っていました。

これを読んで、アメリカの技術の改良という事も知りませんでしたし真似をして大量に安く、という部分については、中国の様だな。と思いました。

全く新しい技術を研究開発する事と、その環境を整えることが必要、とありこれまで熊谷先生・代表初め、ナノサミットがやってきている事とリンクするな、と思います。

日本の再興の前に、ナノサミットがこれまでやってきた成果が評価され、飛び立つ日が早く来ることを願い私のできる部分で、「環境を整えること」を考えていきたいと思います。

逆に私からすると、若い方は『サルマネ日本』と呼ばれていた時代を知らないのだなあと思う次第です。

サイエンスだけでなく、ドラえもんや手塚治虫からも真理を求めるSさん。

科学と哲学というところで私が思い出したのは私の出身研究室の先生方はお昼ご飯際にしばしば哲学者の話をされており、初めこそは理化学の人間が、言葉遊びに興じているような感覚があり、あまり理解が出来なかったのですが同研究室の看板でもある「脳神経機能学」を勉強していくと脳や神経の構造と機能、生理学はとても個人の一生で分かるほど簡単なものではく、データに取れなくとも現象として知っている、そんな神秘的なものをどう伝えるか、どう考えるかはもはや哲学としか言いようがないなと修士論文を書きながら、あのランチミーティングをもっと有意義にしておかなかったのだろうと後悔したものでした。

正しい大学研究者の中にはきちんと科学と哲学を結びついている方々もいるのだと思います。

ただ彼らも研究費を引っ張るためにわかりやすい科学を求められており、科学の本当に面白い奥深いものは理解されず、予算もつかないということもあるように思います。

著者の環境を整えるという改善提案は意味のあるものだと思います、しかし、哲学をする科学者が残っているうちに間に合うか、分からないです。

あれじゃね?

嘆いて無いで、自分から本気で取り組めばいいんでね?

今回はザッとこんな感じで。

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