ベンチャーのマネジメント
既存の組織にとって、起業家精神の障害となるものは既存の事業である。
ベンチャーにとって、起業家精神の障害となるものは既存の事業の欠落である。
◎成功のための四つの原則
①市場に集中すること
②財務上の見通し、特にキャッシュフローと資金について計画をもつこと
③トップマネージメントのチームを、それが必要となる遥か前に用意しておくこと
④創業者である起業家自らの役割、責任、位置付けを決めること。
◎市場中心で考える
◎予期せぬものが大事
予期せぬ成功や失敗など予期せぬものを体系的に探さなければならない。
◎財務上の見通しを立てる
!1、今日のための現金がない
!2、事業拡大のための資金がない
!3、支出や在庫や債権を管理できない
!!そのうえ、これら三つの症状は同時に起きることが多い。
利益は結果として持たされるものであって、最初に考えるべきものではない。
利益よりもキャッシュフロー、資金、管理の方が先である。
◎成長に必要な栄養
成長とは資金の余剰ではなく、資金の不足を意味する。
成長には現金が必要である。
利益は虚構である。
それはバランスシートの一項目に過ぎない。
ただし、この虚構に対し、ほとんどの国が税金をかけている
ベンチャーの本質からして、機会が最も大きくなる時、資金繰りは最も苦しくなる。
!成長は余剰の発生ではなく、債務の発生と現金の流出をもたらす。
◎マネジメント・システム
加えて、マネジメント・システムを構築しておかなければならない
マネジメントコストの増大は、マネジメントや事務の人間の雇いすぎを意味する。
ベンチャーはこれらのことを常に三年先を見越して、管理システムを確保しておかなければならない。
木目細かいシステムは必要ないし、数字も大雑把で良い。
重要なことは、それらのことを意識し、注意し、必要に応じて迅速に対応できるようにしておくことである。
◎トップマネジメントの欠落
チームは1日にして成らず。
機能するには時間がかかる。
相互信頼と相互理解が必要である。
そのためには数年を要する。
3年以上かかる。
創業者自身がいつまでも自分でマネジメントを行うのではなく、その権限をいずれトップチームに引き渡す決意をしておかなければならない。
◎トップチームの作り方
CEOが担当すべきことについてのルールはない。
CEOは最高の意思決定機関であり、最終責任を負う。
したがって、この最終責任を果たす上で必要な情報は、必ず入るようにしておかなければならない。
創業者は付人を持つスターではなく、チームのリーダーになることを考えなければいけない。
◎自分はいかに貢献できるか
自らの強みは何か、事業にとって必要なことのうち、自ら貢献できるもの、他にぬきんでて貢献出来ることは何か?これらの問いを徹底的に考える事。
◎自分の得意不得意を考える
自分がいかに貢献出来るかの問いは、常に満足のいく答えをもたらすとは限らない。
時には創業者が手を引くこともある。
◎相談相手を持つ
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