(写真は、若かりし日のM博士。いい顔してまんな。)
自分の資料を色々振り返っている時に懐かしいURLが出て来ました。
明るく楽しい、そして最後があの様な悲劇に至らない現代の松下村塾である『藤原学校』の
藤原直哉先生と父上も私も『真の日本男児』と思う大阪大学・近藤勝義先生の対談です。
この対談のアテンドをしたなあ。
久しぶりに聞き直して、あの時の感動が蘇って来ました。
https://nipponsaisei.jp/podcast/20131011-interview.mp3
一聴の価値有りです!
さて、社の皆様にもお聞き頂き、感想を伺ったのですが
やはり、反応がGood!
その中でM博士が『流石!、やるじゃない!』と感じたのが以下です。
全体として、非常に重要な知見を得られ、大変勉強になりました。
特に、ブレークスルー達成のプロセスが自分にとって大変心に残りました。
チタンの中に窒素をいれることで、従来のチタンの強度の3倍になったこと、
そのきっかけが狙ったことではなく、思いがけないことで達成したいことと
お聞きしました。まさに、ブレークスルーであり、セレンディピティが起こったものと思います。
こういった技術的ブレークスルーが起こることは、めったにないと思います。
一つの目標達成に向けての取り組みだと思いますが、別の視点からアプローチから
トライすることで、ブレークスルー達成に至ったものと思います。
棚から牡丹餅、天からのプレゼントなのかと思いつつ、
ひたむきに努力していくことが、結果的にいつしか幸運をつかんでいくのかなと思いました。
また、失敗を許容する環境もブレークスルー達成に向けたいい意味での達成要素なのかなと思いました。
M博士曰く
ん?セレンディピティ?
初めて聞いた単語だ。
ネットの海にダイブします。
セレンディピティ:素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること、
何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。
平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
セレンディピティが見出せる代表例
出典:wikipedia
- ハンス・クリスティアン・エルステッドによる、電流と磁気の関係の発見(1820年)
- チャールズ・グッドイヤーによる、ゴムへの加硫の発見(1839年)
- ウィリアム・パーキンによる、モーブの発見(1856年)マラリアの特効薬としてのキニーネを研究中、環境の整っていない自宅に帰省した際、粗末な実験室で合成実験をしたところ、意図せず、紫色のアルコール溶液が生成され、これが史上初の人工染料(当然ながら、紫色で史上初の人工染料でもある)になると即座に看破した。
- アルフレッド・ノーベルによる、ダイナマイトの発明(1866年)
- クリップの発明(1890年代)
- ヴィルヘルム・レントゲンによる、X線の発見(1895年)
- ピエール・キュリー、マリ・キュリー夫妻による、ラジウムの発見(1898年)ポロニウムを抽出した閃ウラン鉱の残渣の方が電離作用が強いため、更に調べたところ見つかった。
- ハンス・フォン・ペヒマン(英語版)による、ポリエチレンの発見(1898年)
- エドゥアール・ベネディクトゥスによる、合わせガラスの発明(1903年)
- アレクサンダー・フレミングによる、リゾチームとペニシリンの発見(1922年と1928年)フレミングが培養実験の際に誤って、雑菌であるアオカビを混入(コンタミネーション)させたことが、のちに世界中の人々を感染症から救うことになる抗生物質発見のきっかけになった。
- アルバート・ホフマンによる、LSDの幻覚作用の発見(1938年)
- ロイ・プランケットによる、テフロンの発見(1938年)
- パーシー・スペンサーによる、電子レンジの発明(1940年代)
- ルイス・フィーザーによる、ナパーム弾の発明(1942年)
- ウィリアム・ショックレーらによる、トランジスタの発明(1947年)
- ジョルジュ・デ・メストラルによる、マジックテープの発明(1950年頃)
- 江崎玲於奈らによる、トンネルダイオード、トンネル効果の発見(1950年代)
- アーノ・ペンジアスとロバート・ウィルソンによる、宇宙背景放射の発見(1964 – 1965年)
- 白川英樹らによる、導電性高分子の発見(1967年〈昭和42年〉秋)
- アントニー・ヒューイッシュとジョスリン・ベル・バーネルによる、パルサーの発見(1967年)
- 核実験監視衛星ヴェラによる、ガンマ線バーストの発見(1967年)
- 敷山哲洋(日プラ創業者)による、アクリル樹脂パネル製大型水槽の開発につながるアクリル樹脂パネルの重合接着技術の発明(会社を設立した1969年より数年前)カーペット床に落ちたうどんがくっついて簡単に取れなかったことで閃いたという。
- スペンサー・シルバー、アーサー・フライによる、付箋(ポストイット・メモ)の発明(1969年)
- 液晶ディスプレイの交流駆動方式の発明(1971年)
- ルイス・アルヴァレズ、ウォルター・アルヴァレズ、フランク・アサロ、ヘレン・マイケルによる、恐竜滅亡の小惑星衝突原因仮説(1980年)
- ハロルド・クロトー、リチャード・スモーリー、ロバート・カールによる、フラーレン (C60) の発見(1985年)
- 田中耕一による、高分子質量分析法(MALDI法)の発見(1980年代)
- ファイザーによる、シルデナフィル(バイアグラ)の開発(1990年代)開発当初は狭心症の治療薬として治験を行っていたが、治験していた男性の勃起が止まらなかったため、勃起不全による不妊治療薬として発売された。
ここでそう言えば、こんな事もあったなあと感じ入ったことがあります。
昔、M博士がまだ博士でなかった頃です。
当時、M氏(現M博士)と同僚のV氏は東京大学の某所にて「実験のM、理論のV』と一説には呼ばれていました。
で、M氏と対のV氏の発明を東大からの依頼でナノサミットでパテント化しましたがその時の話です。
弁護士兼弁理士のY先生に一通りV氏が彼の発明について説明をし、Y先生が
それではその実験の成果物であるものはどの様な理論・原理で出来たのかを質問をしたところ。。。
V氏 「It’s a mystical power」
Y先生も私も同席していたM博士も
「理論のVさんが言ってもうたよ。。。。」
と笑いを噛み殺すのに必死でしたw
V氏はとても真剣におっしゃっていらっしゃいましたよ。
セレンディピティでも
棚から牡丹餅でも
神秘的な力でも
偶然の賜物でも呼び方は何でも良いのですが、事をなす時にはこういった僥倖も成功の為の
一つの重要な素材では無いかなあと思う今日この頃です。
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